小さい財布が欲しい

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無事帰宅

1泊2日大阪旅行終了。


今回の旅は、テレビなどでよく見るあれを生で見てみよう、というのが一つの目的だった。
まず大阪城へ。大阪城公園駅から歩いている最中に大阪城ホールがあったので、近くにあった橋から写真を撮ろうとしたとき、手すりに「ジャリズムLOVE」という落書きを発見。大阪に来たのだな、と実感。
落書きの写真を取り終え、大阪城を見る。立派な堀、立派な門、立派なたたずまい。かっこいい。
しかし城というのは財力の誇示という目的もあったのかもしれないが、なんといっても身を守るため、攻めてくる敵を防ぐためというのが一番の目的であるということに気が付いたとき、ここで流されたであろう血などを思い浮かべ少しヘコむ。
しかしネコはそんなの関係ねぇ、とばかりに居眠りをしていた。が、PHSを向けたら逃げてしまった。安眠妨害ごめんね。


続いて道頓堀へ向かう途中、電車で「長堀鶴見緑地線」のイントネーションに驚く。
「ながほり」の「な」を強調していた。「が」を強調して当たり前、と思っていた自分がいかに小さい世界で満足していたかということに気づく。
道頓堀では、かに道楽のかに、くいだおれ太郎、グリコのお兄さんをパシャリ。
くいだおれ太郎は観光客が入れ替わり立ち代りツーショット記念撮影をしたので、なかなか太郎君のワンショットが狙えなかった。
なんとか入れ替わり際のタイミングを狙い、ピンで撮れたけれど、画面の横に今撮影を終え満足げな井上陽水似のおじさまが写っていた。一期一会。
太郎撮影後、1階が洋食屋ということなので、和風ハンバーグを少し悩んだが和風ということなので箸でいただく。大根おろしがおいしかった。


その後baseよしもとにも行く予定だったが、待ち時間が大分あったので断念しなんばヴィレッジ・ヴァンガードへ。なかなかいい感じ。普通のヴィレッジ・ヴァンガードと、ちょっと大人向け?なnewstyleがくっついているという形態に感動。おもしろい!


予定を一つ飛ばしたので、翌日行く予定だった太陽の塔を見に行くことにした。
今回の旅、引っ越してしまう友達との思い出作りと、ベタなところに行きいろいろと生で見てみよう、というのが目的だったが、その行き先を大阪にしたのは僕が太陽の塔を好きなのを友達が覚えてくれていて、大阪にする?と言ってくれたからだった。
今から約3年前、別の友達に見せられた1枚の写真に心揺さぶられ、結果今こうして大阪にいるという事実に対面していると、人との出会いのかけがえのなさに感動し、胸の中が感謝の気持ちでいっぱいになった。
モノレールで万博記念公園へ向かうと、なかなか粋な演出を太陽の塔はしてくれていた。
まずモノレールの窓から上部についている黄金の顔が姿を現す。しかしまだ中央部の顔や、腕のような部分は見えない。
駅を出て歩いていると、中央の顔や腕が見える。しかしいかんせん遠い。
そこから歩道橋に向かう途中で、木のために姿が一時見えなくなる。
歩道橋を歩いていると塔の姿は見えてくるが、電灯や木でまだちゃんと見えてこない。
歩くほどに大きくなる太陽の塔
券売機で250円の入場券を買っている間はまた姿を消す。
自動改札機のような入場口前に立ったとき、巨大な塔の下部に気付く。
そして中に入り、塔を隠していたひさしが姿を消すと、そこには悠然と立ち尽くす太陽の塔が。
びっくりするくらい真正面に、堂々と立っている。
それはもう、すごいという平凡な言葉でしか表せないような感動だった。熱い思いの前では、時に言葉は力をなくす。
時間は午後4時をちょうど回ったときで、影のかかり方がとてもいい感じだった。なんともお気に入りの一枚を撮ることができた。
その影を見ていると、「太陽の塔というは、影で太陽の存在を表しているのではないか?」ということを考えたりしたが、理屈で考えないのが芸術だよね、と思い、無心で眺めることにした。
無心のつもりだったが、白と赤というファミコンカラーが古臭くもあり、逆に近未来的でもあり、また過去の太陽と呼ばれる黒い顔を見ていると、本当にこちらを裏と考えていいのか、この塔に正面なんてあるのかと考えたり、腕のような部分が翼に見えたり、もしかしたら時計の針だったりするのではないかなどといろいろ考えさせられた。しかし芸術は爆発なんですよね、太郎さん。
塔の放つ強力なパワーを全身で受け止め、きりがないので帰ることにした。


太陽の塔の余韻にひたりながら本日最後の目的地、海遊館へ向かったが、時はすでに6時過ぎ、冬の空はもうとうに夜を向かえていた。ライトアップされる海遊館。電球で作られたクリスマスツリー。実にムーディー。
つまりいたるところアベックだらけなわけで、男同志(江頭&コンタキンテ)の僕達は恐るべき肩身の狭さゆえ、駆け足で海遊館を飛び出した。
予定を立てた段階で気がつくべきだった。昼のうちに向かうべきだった。。。
しかし須藤元気も「してしまったことよりも、しなかったことに対する後悔のほうが多い」と言っていたので、とりあえず行動は起こせたのでよしとしよう。そして結婚おめでとう!
そんな言い訳を胸に、今日の宿、マンガ喫茶へ向かう。


2日目は内容がないようなので省略。



今回の旅で、たとえばイントネーションの違いや方言、またエスカレーターで右側に乗るという文化などにふれ、自分が当たり前だと思っていたものがあまりにも見事に打ち崩され日本の大きさを改めて感じたり、また自分の領域がいかに狭い小さいものだったかということに気付かされたりした。
また、写真などで見たことのあるものでも、実際生で見ると大きさだったり色合いだったり、いろいろと頭の中のそれと違っていてそのたび頭の中で情報が更新され、既知のものが増えたような気がした。
やはりどちらも旅に出なければ気付かなかったことで、本来の目的とは違うことを得ることが出来たのは、旅の目的に複雑な思いをこめず単純に旅を楽しんだからではないか。
そんなことに気付きやはり旅はいいものだな、と今パソコンの画面を前に、感じる。